2012.11.14〜15
クリーンシステム科学研究所+NPO法人クリーン特別セミナー
日時 | 2012年11月14日(水)10:30~16:00 2012年11月15日(木)10:30~16:00 |
会場 | 東京都立産業貿易センター 浜松町館 地下1階 第1・2会議室 (JR浜松町駅北口より徒歩5分) |
参加費 | 無料 |
定員 | 各回50名 |
東京ビルメンテナンス協会が主催する「ビルメンテナンスフェア TOKYO2012」 が11月14日(水)・15日(木) の両日、東京都立産業貿易センターにて開催されます(入場無料)。
同会場にて、(株)クリーンシステム科学研究所は、MPO法人クリーン(こころみの会)協力のもと、無料特別セミナーを開催いたします。 清掃業務に役立つ実務セミナー、トラブルの解決事例を学ぶ教育セミナー、障害者の受け入れ方や指導方法を学ぶ経営者セミナー、新規事業開拓のヒントが得られるビジネスセミナーと、4つのセミナーをご用意! 「ビルメンテナンスフェア TOKYO2012」にお越しの際は、ぜひ特別セミナー会場の地下会議室にお立ち寄りください。
11月14日(水) 10:30 講座A |
「マシンメンテナンスセミナー」 蔵王産業(株)、ディーバーシー(株)、ペンギンワックス(株)、(株)リンレイ 各社担当者 清掃用マシンを長期間、良い状態で使用し続けるにはメンテナンスが欠かせません。定期的に点検・整備して維持管理することは、法令でも定められています。そこで蔵王産業、ディバーシー、ペンギンワックス、リンレイの技術担当者が、点検方法、正しい使い方、トラブルシューティングをレクチャー。さらに電気に関する基礎知識や計測機器の使い方のまで、メンテナンスに役立つ情報満載の2時間です! |
11月14日(水) 14:00 講座B |
「障がい者を受け入れた後の対応と用具」 (株)アクティブ アンド カンパニー 八代智 仕事を求める障がい者の数は増える一方、来年4月から従業員50人以上の企業で障がい者の法定雇用率が2%に引き上げられます。そこで、障がい者の雇用や人材育成に詳しい、㈱アクティブ アンド カンパニーの八代智氏を講師に迎え、受け入れのための体制づくりや定着化のポイントをわかりやすく解説。また、清掃業務を行うにあたり、障がい者でも使いやすい用具やマシンもあわせて紹介します。 |
11月15日(木) 10:30 講座C |
「まさかのトラブル、なんでも相談室」 クリーンシステム科学研究所 司会進行 資機材メーカーに寄せられたビルメンテナンスの現場で起こるさまざまなトラブル事例をもとに、原因、トラブルが広がった背景、発生時の対応と結果、正しい対処法、再発防止策について考えます。参加者からの疑問や質問に、資機材メーカーの技術者と経験豊かなビルメンテナンス企業関係者のパネラーが答えるコーナーもあるので、日ごろ抱えるお悩み相談の場として、ぜひご参加ください! |
11月15日(木) 14:00 講座D |
「ニュービジネス、プラスワンになるお仕事」 関西電子(株)、(株)イーグルケミカル、豊興行(株)、横浜油脂工業(株) 各社担当者 収益を上げる新たな方策として、従来の仕事を活かしながら、お客様に自信をもって提案でき、なおかつ喜んでもらえるプラス・ワンの仕事や、これまでビルメン業界にはなかった新しいビジネスや製品を紹介するセミナーです。脱・価格競争のヒントがたくさんあります! |
セミナーリポート
ニュービジネス、プラスワンになるお仕事
ホットスポット放射線測定でオーナーに更なる提案を -放射線測定器の導入-
関西電子(株) 大宮 直行
政府の収束宣言やマスメディアがあまり報道していないが、福島第一原発による汚染は現在も続いている。現状としては、原発から遠く離れた場所でも放射性物質が測定されるホットスポットが各地にできている。経済産業省周辺の放射線量を測定したところ、街路樹下で1.152マイクロシーベルトと、被災地なみの数値が計測された。
ビルメン企業が放射線測定器を携帯する理由は、現場の放射線量を測定し、データを採ることで、作業者の安全を確保するためだけにとどまらない。たとえば、ビルオーナーに「高い放射線量が出た場所を除染しませんか?」というコミュニケーションツールとして活用できる側面もある。
しかし測定器には種類・性能・価格とも多数あり、正確なデータを採るにはどれを使えばいいのかわからない。関西電子の測定器は、国産で信頼性が高く、大阪大学などの研究機関でも使用されている。KRM311(参考価格19.8万円)が人気だが、最近ガンマ線の線量率とカウント数の両方も測定できる新製品4GMT02(参考価格9.8万円)が登場している。なお、環境省のガイドラインでは定期的に測定器の校正(1回2万円強)を受けることを推奨している。
超微粒子スプレーガンで洗浄・噴霧・コーティング -スプレーガンの活用-
(株)イーグルケミカル 佐藤 健一
自動車工業界では、ガリュー社が開発したスプレーガンを、自動車の消臭などで利用している。
このスプレーガンは、0.3~0.5マイクロメートル(1/1,000mm)の超微粒子を、初速300m/秒の高速で噴霧できるほか、さらには、超微粒子ミストの螺旋・自転運動を発生させることで、アンカー効果をもたらし、凹凸面に超微粒子ミストを確実に定着させる。
今回、これを小型エアーコンプレッサーにも対応させ、ビルメン向けに改良した「トルネーダーX―1」(5.2万円。別途エアーコンプレッサーが必要)を洗浄・薬剤噴霧・コーティングに活用する。
パルスミスト噴射により、除菌剤・消臭剤・無帯電化剤などさまざまな薬剤の噴霧が可能なほか、ナノ銀・親水防汚系・防カビなどのコーティングもできる。
また、パルスエアー照射(ブラシ振動)への切替により、しみ抜き、細かいゴミの除去などの精密洗浄、布製品・空調吹出口・凹凸面の一般洗浄、静電気面の除塵も可能となる。
なお、超微粒子を噴霧するので、作業者の吸い込み・付着防止のため、マスク・ゴーグルの着用が必要となる。
水まわりから、ガラス・金属まで顧客も感動する研磨再生システム -水まわり清掃ビジネス-
豊興業(株) 日比野 健二
これまでの清掃方法では、水まわりでの傷への対処法はなかった。しかし、依頼者は傷も汚れの一部と見なし、汚れを除去しただけでは、きれいになったとは思われず、顧客満足を得られなかった。そこで研磨再生システム‐GARIILA‐で、水まわりの傷や汚れを劇的にきれいにし、お客様に感動していただく。
このシステムは、女性も扱える直径85mmの軽量シングルポリシャーと30種類以上の研磨材を使用し、対処機器の素材を見極めて、それに対応する4つの工法からなる。
・対陶器(Type-T):衛生陶器・洗面台・タイルなど
・対ガラス(Type-G):対ガラス。鏡・IHコンロも
・対FRP・アクリル・ポリ化樹脂(Type-P):浴槽・人造大理石
・対ステンレス・アルミ(Type-S):シンク・サッシ・水栓金具
なお、フッ酸・ダイヤモンドヘッド・酸性薬品は不使用。コーティングも実施していない。
このシステムの習得については、講習会(機材込)を開催、鏡・浴槽・ステンレスシンク対応のコース(1日)、4工法すべてを習得する人気のコース(3日)、4工法+天然石対応、直径125mmポリッシャー使用習得コース(5日)の3コースが用意されている。
より高付加価値のエアコン洗浄サービス -エアコン洗浄-
横浜油脂工業(株) 吉田 岳人
4年前のリーマン・ショック以降、ビル床清掃の受託高は減少。また大震災以降、節電の面からエアコンの有効活用のため、エアコン洗浄事業が注目されている。しかし、エアコンは外部から中の様子が見えず、いかに洗浄のメリットを顧客に提案できるかが鍵となる。
エアコン内部にはちりやほこり、油煙、ダニ、細菌、虫、カビ、バクテリア、湿気などが溜まっている。これらは、健康へ悪影響を及ぼすほか、悪臭・騒音の元にもなり、マシントラブルや水漏れなども招き、更には冷暖房効率の低下、電気料金の上昇も引き起こす。
洗浄を行うことで、清潔・快適な空気環境、トラブルの防止、電気料金の節約、耐久性の向上につながる。
近年普及しているお掃除ロボット付エアコンの洗浄は、これまでの清掃技術では難しく、高度な技能を必要とした。しかし、それだけに高単価(普通のエアコンの約2倍)の報酬を得られる。その作業ノウハウを主要エアコンメーカー3社それぞれに対応した講習会やDVD(1社、3,990円)の形で提供している。
また、作業時にエアコンに最適な防カビ・抗菌コート剤を塗布することで、健康への悪影響の削減など、更なる付加価値を提供することもでき、より高単価な報酬が見込める。
値上がりする電力料金対策に窓ガラスに遮熱コーティングを -ガラス遮熱コーティング-
(株)染めQテクノロジィ 井上 隆
各地で値上がりが発表された電気料金。工場や商業施設などの大規模事業所では電気料金の値上げは、経営に影を落とすやっかいな問題だ。これまでも、屋根や壁へ遮熱剤(酸化スズ)をコーティングしているが、窓ガラスなどの開口部からの光・熱の出入りにも目を配らないとトータルな電気料金対策にはつながらない。
窓ガラスへの遮熱対策としては、遮熱フィルムの貼付が一般的だが、遮熱フィルムは熱割れの危険性が高く、鉄線入りガラスにも貼ることができない。また、フィルムのため、大きな窓ガラスに対しては、どうしても継ぎ目ができてしまう。
一方、40年の実績を持つ塗料メーカー、染めQの開発した「遮熱‐WINDOW‐」は、持ち前のナノ技術を活かした3マイクロメートルの酸化スズをコーティングするため、熱割れの危険も継ぎ目もなく、フィルムの2倍の10年以上の耐久性がある。施工も簡単で窓上部より流すだけの流し工法で、熟練した技能は不要。ローラーと比べて仕上がりもきれいで乾燥も早い。現在、1㎡あたり、1.2万円(作業費込)で施工しているので、ビルや病院、学校など多数の窓のある現場では、高収益が見込める。