自動床洗浄機編その1でも触れたが、ローラーブラシは、高い面圧と縦の高速回転で凹凸面やノンスリップの床面に威力を発揮。この利点を活かし、日本市場でオリジナル開発したのが、2015年に発売された表面磨き用「イエローローラーパッド」とワックス表層剥離用「ブラウンローラーパッド」である。業界初となるローラータイプのパッドとして話題を呼び、同時に、この2種類のパッドを用いてワックス床面のメンテナンスを行う「ケルヒャー フロアケアシステムEco」を確立。
イエローローラーパッド
ブラウンローラーパッド
自動床洗浄機編その1でも触れたが、ローラーブラシは、高い面圧と縦の高速回転で凹凸面やノンスリップの床面に威力を発揮。この利点を活かし、日本市場でオリジナル開発したのが、2015年に発売された表面磨き用「イエローローラーパッド」とワックス表層剥離用「ブラウンローラーパッド」である。業界初となるローラータイプのパッドとして話題を呼び、同時に、この2種類のパッドを用いてワックス床面のメンテナンスを行う「ケルヒャー フロアケアシステムEco」を確立。
イエローローラーパッド
ブラウンローラーパッド
このシステムは、毎日の清掃と定期的なメンテナンスを自動床洗浄機とローラーパッドを用いることで、床ワックスの完全剥離清掃までの日数を延ばし、床清掃にかかるコストを削減するというものである。
基本的には、研磨粒子を含まない「イエローローラーパッド」と水を使用していく。樹脂ワックスの表面を傷めずに洗浄することで、ワックス塗布面の光沢低下を抑えつつ表面洗浄することができる。また、ローラーパッドの高い洗浄力で、表面の油汚れやヒールマークも簡単に落とすことができる。
中間清掃のイメージで、「ブラウンローラーパッド」を使用。摩耗した表層のワックスと日常清掃で落ちない汚れを水だけで研削することができる。
通常であれば、洗剤や薬剤の塗布、複数回の床面洗浄・汚水回収など、定期清掃でかかっていた手間と時間を大幅に省力化(資料1)。また、ワックス表層剥離作業後の廃液は有害性が低く、環境への負荷も減らせる。前出の松嶋氏は、昨今、このシステムの重要性が増していると話す。
「手指用アルコールが当たり前になってきて、ワックス床が白くなるという問題をユーザー様から聞いております。同時に、定期清掃の回数も落ち込んでいるということで、それであれば日常・中間清掃でその問題を解消していく。本システムがまさに有効だと考えています」
【資料1】
「ケルヒャー フロアケアシステムEco」のイメージ
弊社発行の『清掃作業からムダをとれ!』(吉廣幸夫 著)には、事例として自動床洗浄機が現場にあるのになぜモップ作業をしているのか、その実態についてこのようなことが書かれている。
[(主任さんが)朝作業は高齢の女性が多く、機械操作は ムリと決めつけているようです]
自動床洗浄機は躯体が大きく、そして重いため、扱いづらいと感じるかもしれない。
ただ、17インチタイプの自動床洗浄機でも、ケルヒャー製は60kgを切っている。なかには、部分洗浄やちょっとした吸水作業などにも活用できるアップライトバキュームを彷彿とさせる片手操作できるタイプまでもある。
もちろん、躯体自体も小さいため資機材庫で保管するスペースを取らず、現場までの動線を確保しながら容易に移動することもできる。技術革新は、確実に進んでいるのだ。
モップとリンガーを用意し、水拭きする作業の他に、いま一度、技術革新が進む自動床洗浄機に注目し、日常・中間清掃で女性や高齢者でも使用できるタイプを検討しながら、省力化と品質アップを図るのはどうだろうか。
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