「バッテリーパワープラス」に対応した商品は、他にもバッテリー編その１で紹介したドライクリーナー「T 9/1 Bp」やハンディバキュームクリーナー「HV 1/1 Bp」、さらには自動床洗浄機編その４で導入事例記事を掲載した自動床洗浄機「BR 30/4 C Bp」と、清掃機器のラインナップが着々と増えている。

「ケルヒャーマシン哲学」では、グローバルカンパニー・ケルヒャー社の清掃マシンを中心に、痒いところに手が届く製品開発の実態や、用途に合わせた豊富なラインナップを紹介するとともに、清掃業務の機械化のススメを綴ってきた。

ケルヒャーブランドは、「最高のパフォーマンス」「革新性」「高品質」を常に追求し、合理的思考のもと設計されたものばかりだ。なかでもバッテリーユニバース構想は、同社の理念である「カスタマーセントリック：お客様中心主義」に基づいた製品開発、サービス提供の最たるものであると感じた。

あらゆる清掃関連機器を1種類のバッテリーで共通化することの意義は、誰もが懸念点として抱くコストパフォーマンスの問題、運用の煩雑さを解消するものである。

また、清掃作業において、コードレスの利便性は大きい。コードを抜き差しする労力がいらないということ、それと作業環境に関わらず業務を遂行できるため、電源確保による制限から解放される。作業中は、コードをさばく手間がなくなり、施設利用者のコードによるつまずきのリスクもなくすことができる。業務の省力化、効率化にはうってつけなのだ。

昨今は、業務用清掃ロボットの登場や導入が大きな話題を呼んでいる。“AI”が搭載されているという触れ込みも相まって、その革新的技術に驚かされる一方で、読者の皆さんが普段から使用している身近な清掃マシンたちも日進月歩で進化を遂げ、最新の科学技術がふんだんに詰まっていることがよくわかった。本連載を通じて、「清掃機器専業メーカー」であるケルヒャーの業界にかける想いとこだわりを実感いただけたら幸いだ。 [完]