ケルヒャー社では、多くのユーザーにコードレスバキュームの利便性を感じてもらおうと、昨年9月〜10月に、月刊『ビルクリーニング』の定期購読者とクリーンシステム科学研究所のメルマガ会員を対象に、「コードレスバキュームモニター大募集」の企画を実施した。
このときに対象となった商品が、前出の「T 9/1 Bp」(当時は「T 9/1 バッテリー」)と「HV 1/1 Bp」であった。
【現場事例】除塵作業で抱えていた課題
この企画で「HV 1/1 Bp」の当選を果たした西部ビル管理株式会社(福岡県)を今回、取材することができた。
西部ビル管理株式会社
取締役副社長 谷川 広行 氏(右)、末冨 幸恵 氏(左)
バキュームクリーナーの課題
西部ビル管理は、商業施設や学校などの日常・定期清掃を得意としている。広い施設が中心で、また、硬質床の割合のほうが多いということもあり、繊維床の除塵作業は比較的、少ないという。そのため、現状使用しているドライクリーナーは、コードレスのハンディクリーナーとコード式のポット型掃除機が大半を占める。
取締役副社長の谷川広行氏は、現在使用している各ドライクリーナーに課題を感じていた。
■コード式ポット型掃除機の課題 |
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◦作業時、移動時に負担がかかる(重い) |
■コードレスハンディクリーナーの課題 |
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◦吸引力に不安がある |
このように、ネックになっている部分が多く、今回のモニターキャンペーンをきっかけに、コードレスバキュームの検討を始めた。
「HV 1/1 Bp」を選択
西部ビル管理では、ハンディバキュームクリーナー「HV 1/1 Bp」を選択した。なぜ、この商品をセレクトしたのか。
「階段や什器・備品が多い共用部で使えると思ったからです」(谷川氏)
実証現場は大学構内。階段の清掃をする際、コードレスハンディクリーナーを使用したところ隅のゴミが取れず、結局は自在ぼうきとちり取りで対処をしていたという。この自在ぼうきの作業を機械化できないかと考えた。それと同時に、事務所内の除塵作業にも「HV 1/1 Bp」を活用することにした。